昨日、ルナが仕事に行ってる間に書き込んだんだけど あの後、ルナが帰ってきてからの夜の出来事が、さらに俺の脳味噌をバグらせたから、続きを吐き出させてほしい。
夜の8時過ぎ。いつも通りスーツ姿に少し疲れた顔でルナが帰ってきた。 「お疲れー」って出迎えたんだけど、ルナは俺の顔を見るなり、昨日の夜の激しすぎたアレを思い出したのか、耳まで真っ赤にして「……ん、ただいま」って目を逸らした。 その真面目そうな黒縁メガネと、昨日の夜、俺の下でシーツを握りしめて泣きそうになってた顔のギャップがフラッシュバックして、俺は玄関で危うくもう一回押し倒しそうになった。
でも、そこは我慢した。俺にはまだ、聞きたいことがあったからだ。 凛(リン)のやつ、どうやってハピメでそんな都合よく「即日ホテル直行」みたいな男をポンポン捕まえてるんだ? いや、俺がハピメをやりたいわけじゃない。ただ、その「具体的な手口」をルナの口から聞くのが、たまらなく興奮するってことに気づいてしまったんだ。
飯を食って、風呂に入って。 いつも通り、薄暗い部屋の狭いベッドでふたりで寝転がった。 ルナは少し身構えるように俺の腕の中で小さくなってたけど、俺はあえて普通のトーンで切り出した。
なあルナ。昨日のリンちゃんの話なんだけどさ
……えっ
ルナの肩がビクッと跳ねた。
いや、俺がやりたいとかじゃなくてさ。純粋な疑問なんだけど、出会い系って変な業者とか、ヤバいおっさんとかいっぱいいるだろ?リンちゃん、どうやってそういうの避けて、スマートにホテル行けるような男ばっかり見つけてるの?
ルナは俺の胸に顔を押し付けたまま、少しモゴモゴと答えた
コツ?そんなのあるの?
うん。リンね、そういう割り切った関係を探す時の『ハピメの攻略法』みたいなの、私にめちゃくちゃ熱弁してたから……
真面目な事務職の彼女が、親友直伝の「出会い系攻略法」をベッドで彼氏に語る。 もうこのシチュエーションだけで俺の下半身は熱を持ち始めていた。
へえ、どんな攻略法?ちょっと教えてよ
俺が少しからかうように言うと、ルナは「えー……」と恥ずかしがりながらも、ぽつりぽつりと話し始めた。
まずね、男の人のプロフィール。リンが言うには、キメ顔の自撮りとか、鏡の前で筋肉アピールしてるような写真は絶対NGなんだって
あー、いかにもやり目って感じするもんな
そう。そういう人は自己中なエッチしそうだから避けるって。リンが『いいな』って思うのは、誰かに撮ってもらった自然な写真とか、顔の下半分だけ隠してるような雰囲気の写真なんだって。清潔感さえあれば、イケメンじゃなくても全然会うって言ってた
なるほど。顔の一部を隠して想像の余地を残すのか。
自己紹介文はどうなの?『エッチしたいです!』みたいなのは引く?
引く引く。絶対無理。でも逆に、『真剣に恋人探してます』とか『趣味はカフェ巡りです』みたいに長々と書いてる人もスルーするって
え、なんで?真面目そうでいいじゃん
だって、リンが探してるのは『面倒な駆け引きなしで、今日抱いてくれる人』だから。重い恋愛を求めてる人だと、後で面倒くさくなるでしょ?
ルナの口から「今日抱いてくれる人」なんてストレートな言葉が出た瞬間、俺の心臓がドクンと鳴った。
だからね、リンに刺さる自己紹介は『仕事終わりに軽く飲める人を探してます』とか、『お互い干渉しすぎず、割り切って癒やし合える大人の関係が理想です』って、目的をハッキリ、でも綺麗に書いてる人なんだって。そういう人だと、『あ、この人も私と同じで、今日はただエッチしたいだけなんだな』って安心して会えるらしいよ
……めちゃくちゃリアルだな。 リンちゃん、完全にハピメの生態系を理解してる。
でもさ、お互いそういう目的だとしても、マッチングしてからメッセージで結局ダラダラしちゃわない?」
俺が聞くと、ルナは首を横に振った。
そこが普通のマッチングアプリとハピメの違うところなんだって。ハピメには『掲示板』があって、そこに『今日これから新宿で飲める人!』とか書き込めるの。リンがムラムラして……その、誰かに抱かれたいって思った時は、そこに書き込むんだって
ムラムラして掲示板に書き込むリンちゃん。 それを想像するだけでヤバいのに、ルナが「ムラムラして」という単語をちょっと恥じらいながら口にするのが破壊力高すぎた。
でね、そこに書き込むと、男の人からバーッてメッセージが来るらしいんだけど、リンが選ぶのは『すぐ具体的な提案をしてくれる人』一択なんだって
具体的な提案?
うん。『初めまして!趣味は何ですか?』とか送ってくる人は即切り。そうじゃなくて、『初めまして。今新宿にいるので、30分後に〇〇ってお店で軽くどうですか?』って、時間と場所をすぐリードしてくれる人。女の子って、そういう気分の時は『勢い』が大事だから、強引に引っ張ってくれる人じゃないと、途中で冷めちゃったり、怖くなったりするんだって
ルナの言葉を聞きながら、俺は完全に男側の目線になっていた。
これ、マジで出会い系の最強のテンプレだろ。
なるほどな……リンちゃん、すげえわ。完全にプロじゃん
でしょ?私も聞いててびっくりしちゃった。……でもね
ルナはそこで言葉を切って、俺のパジャマの胸元をぎゅっと掴んだ。 メガネの奥の目が、薄暗い部屋の中で潤んでいるのがわかった。
……でも、聞いてるうちに、ちょっとだけ……わかっちゃったの
わかったって、何が?
女の子が……そういうアプリで、知らない男の人にリードされたいって思う気持ち
俺の呼吸が止まりそうになった。
私ね、リンの話聞きながら、もし自分がハピメに登録したらどうなるんだろうって、想像しちゃったの……
ルナが……ハピメに?
ルナは小さく頷いた。
うん。……私だったら、プロフィールになんて書くかなって。私、普段は真面目に仕事してて、こういうお堅い格好してるじゃない?だから……『普段は真面目な事務職ですけど、本当は……たまには羽目を外して、誰かにめちゃくちゃにされたいです』って書いたら……どんな人が声かけてくれるのかなって……
ドンッ、と頭の中で何かが爆発する音がした。 なんだそれ。エロすぎるだろ。 そんなプロフィール、ハピメに登録したら5分でメッセージがカンストするわ。
それで……マッチングした人に、『〇〇時にホテル街の近くの居酒屋で』って言われて。スーツ着たままの私が行ったら、ちょっと年上のスーツの男の人がいて……。お酒もそこそこに、『じゃあ、行こうか』って手引かれて……
ルナの息が、完全に熱を帯びた吐息に変わっていた。 彼女は自分の妄想に自分で興奮してしまっているらしかった。太ももが、俺の足に擦り付けられるように動いている。
知らない部屋に入って……ドアが閉まった瞬間に、壁に押し付けられて……『ずっと真面目な顔してたけど、本当はこういうことされたかったんでしょ?』って言われて……そのまま……っ
ルナ...
俺はたまらず、ルナの言葉を遮って彼女の体をきつく抱きしめた。 俺の下半身はもう限界を突破して、パジャマの上からでもはっきりわかるくらい硬く、熱くなっていた。
……んっ、ごめん……私、変なこと……
変じゃない。俺も今、ルナが他の男にホテルでめちゃくちゃにされてる想像して、頭おかしくなりそう
……っ
俺はルナの耳元に唇を寄せて、わざと低い声で囁いた。
なあ、ルナ。……実は俺、知ってるんだよ
……え?何を?
ベッドの下にある箱。Amazonの段ボールの中に隠してるやつ
ルナの体が、ビクゥッ!と大きく跳ねた。 暗闇の中でも、彼女の顔が一瞬で真っ赤に茹で上がったのがわかった。
嘘……っ!?あ、あれは、違うの、あれは……っ
違わないだろ。ピンクの吸うやつと、結構デカめのバイブ入ってるの、掃除の時見ちゃったんだよね
いやぁっ……!見ないで、恥ずかしい……っ!
ルナは両手で顔を覆って、俺の胸にグリグリと顔を押し付けた。 普段の真面目なルナが、自分のおもちゃの存在を彼氏にバラされてパニックになっている。この羞恥心と、さっきまでの「ハピメ妄想」の背徳感が入り混じって、ルナの体はガタガタと震えていた。
ルナって、俺がいない夜に、あれ使ってひとりでイッてたんだろ?『誰かにめちゃくちゃにされたい』って妄想しながら
ちが、ちがう……そんなこと、ない……っ
嘘つけ。今だって、ここ、びしょびしょじゃん
俺がパジャマ越しにルナの股間を撫でると、ルナは「ひゃああっ」と情けない声を出して腰を跳ねさせた。
今日はさ、俺がその『知らない男』になってやるよ。ハピメで出会った、お前のことを何も知らない男。……だから今日は、その箱の中身、全部使って俺の前でイってもらうからな
む、むりっ、そんなの、恥ずかしくて死んじゃう……っ!
死なないよ。本当は、そういうことされたかったんだろ?真面目な顔して、中身はこんなにド変態なんだから
ああっ……ちがっ、私は……
俺はルナの黒縁メガネを外して、ベッドの脇に放り投げた。 そして、顔を覆っている彼女の手を無理やりどかして、涙目で潤んでいるルナの唇を、息が詰まるくらい深く奪った。
……とりあえず、今書けるのはここまでだ。 これから俺は、ベッドの下の箱を引きずり出して、ルナがひとりで使っていたおもちゃを全部解禁する。 ハピメの攻略法を語っていた時のあの色っぽい口から、今日はどんな声が出るのか。
出会い系の話からここまでぶっ飛んだ展開になるとは思わなかったけど、結果的にリンちゃんには感謝しかない。もしお前らの中で、ハピメでこういう「隠れむっつり」の真面目な女の子を捕まえたい奴がいるなら、さっきルナが言ってたリンちゃん直伝の攻略法、マジで参考にしてみたほうがいい。
ただ俺は確信している。ルナもそのうちハピメの男とエッチするんじゃないかって。